【難解!読むのに大苦戦】家出のすすめ/寺山修司📚【ブックレポート】

ブックレポート

こんにちは!
ずぼら読書家ゆいきです。

「ブックレポート」は、
ゆいきが読んだ本を紹介する
不定期コラムです。

今回は、今年累計3冊目、
寺山修司さんの
「家出のすすめ」
紹介します!

「家出のすすめ」とは?

今回紹介する本、
「家出のすすめ」の
基本情報は下記のとおりです。

書名:家出のすすめ(寺山修司
出版社:KADOKAWA(角川文庫)
ページ数:236ページ
Amazon: https://amzn.to/3etR04d
2021年累計3冊目
書籍の後ろの説明文は下記のとおり。
「書を捨てよ、町へ出よう」ーー若者の未来の自由は、親を切り捨て、古い家族関係を崩すことから始まるーー。愛情過多の父母、精神的に乳離れできない子どもにとって、ほんとうに必要なことは何なのか?「家出のすすめ」「悪徳のすすめ」「反俗のすすめ」「自立のすすめ」と4章にわたって、現代の矛盾を鋭く告発する寺山流青春論。
あとがきを読んで知ったけど、
この本は新聞に連載した
原稿をまとめたもので、
初版が出た時、
寺山修司は27歳だったらしい。
27歳でこんな本書いてたのか…
やべぇな…
というのが率直な感想でした笑
それでは早速紹介していきます!

とにかく読むのが大変だった

のっけからなんですが、
この本を読み進めることが
とにかく苦痛だった(笑)

というのも、
初版が昭和47年と
かなり古いこともあって、
言葉遣いが堅苦しいのと、
独特の癖がある。

さらに知らない分野の
固有名詞がたくさん出てきて
頭には常に
クエスチョンマークが
浮かんでいた。

冒頭に引用した
本の紹介文にもあるとおり、

「家出のすすめ」
「悪徳のすすめ」
「反俗のすすめ」
「自立のすすめ」

の4つの章に分かれ、
とにかく世の中で
善とされていることをぶった切り、
悪とされていることを推奨する。

そんな寺山ワールド全開。

(そもそも寺山氏のことは
演劇界で活躍した著名人という程度の
知識しかないけど…)

たとえば、
この本の一番冒頭は
こんな文章から始まる。

他人の母親を盗みなさい。
これがわたしの最初の提言です。
「家出のすすめ」第一章 家出のすすめより)
いきなり最初の提言で
他人の母親を盗むことを
提言するなんてどうかしてる。
実の母親は子に
過剰な期待を抱きすぎるから
他人の母親くらいの
距離感がちょうどいい、
という理由らしい。
私は厳しく過干渉な母を持つので、
言いたいことはまぁわかる。
この本では、こんな調子で
ある種いいがかりのような主張
好きにさせーやと思うような話
万歳で、寺山節を炸裂している。
後者でいうと、
サザエさんの性事情
切り込んだ箇所なんかが最たるものだ。
よくこんな内容が
新聞の連載に書けたな
と思うようなものもあって、
当時の時代の寛容さがうかがえる。
そんなこんなで
後半はただ目を滑らせるだけで、
なんとなくそこに書かれている
大まかな主旨だけを捉えようとして
なんとか一冊読み切ることができた。
(これを読み切ると
言っていいかはさておき)
結論として、
今の私には早すぎた。
いや、あるいは
遅すぎたのかもしれない。
実家にいたときなら
もう少し寺山修司の言葉が
ガツーンと刺さったのかもしれないけど、
今の自由を手にした私には、
いまいちどれも刺さらずで。
そもそもこの本をくれた友達は
実家の母に苦しむ私を見かねて
本を差し出してくれたのだと思うから
その時に読むことができず
申し訳ない気持ちになった。
(数年間本棚で眠ってたのである)
またいつか
手に取ってみようと思う日がきたら
そのときは今回よりも
内容を理解できる自分でありたい!

こんな人におすすめ!

寺山修司のファンはもちろん、
こんな環境・価値観の人は
寺山節にガツーンと
やられるかもしれない!
という人を選んでみました。

・寺山修司が好きな人
・実家に住んでいる人
・地方に住んでいる人
・厳しい親を持つ人
・不自由を感じている人
・真面目な人

最後に

というわけで、
今回は寺山修司の
「家出のすすめ」
紹介しました!

読むのが苦痛だったという
なんとも情けない感想ですが
本当にそうだったから仕方ない。

読んだ人がいたら、
自分はこんな解釈をしたよ
ここが面白かったよ
などなど是非教えていただきたい!

それでは今回も
ここまで読んでいただき
ありがとうございました!

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